1.10月21日、アレキサンドリア県のボルグ・エル・アラブ空港にて、同空港における円借款事業「ボルグ・エル・アラブ空港近代化事業」の開業式典が開催されました。同式典には、エジプトからムバラク大統領、ナズィーフ首相、タンタウィ国防大臣兼軍需生産大臣、アドリー内務大臣、アブルナガ国際協力大臣、シャフィーク民間航空大臣、ラシード通産大臣、ファハミー運輸大臣ほか、日本から奥田紀宏・駐エジプト大使、井黒伸宏JICAエジプト事務所所長など多数の要人が出席しました。
2.ボルグ・エル・アラブ空港近代化事業(Borg
El Arab Int’l Airport Modernization)は、エジプトで、カイロに次ぐアレキサンドリア圏の急増する航空需要に対応するため、ターミナルの新設、誘導路の整備などを行うもので、我が国が57.32億円の円借款を供与しています。
3.式典においては、奥田大使立ち会いの下、ムバラク大統領による記念植樹が行われたほか、シャフィーク民間航空大臣による同プロジェクトについてのプレゼンテーションや出席した要人による新ターミナルの視察等が行われました。
4.同空港の位置するボルグ・エル・アラブは、日本とエジプトが協力し、本年開校したエジプト日本科学技術大学(E-JUST)が立地し、エジプトのみならず、アラブ、中東及びアフリカ地域の科学研究・教育の拠点となることが期待されているほか、エジプト政府が産業拠点の形成をめざし集中的に開発を行っている地域の一つとなっています。
5.同プロジェクトにおいては、本年5月からは、エジプト側の要請を受けて、我が国最大の国際空港の運営主体である成田国際空港株式会社(Narita
International Airport Corporation:NAA)も加わって、(1)空港の管理・運営・保守、(2)スタッフ育成など運営面での支援を行っており、“サービス”に対する日本のもてなしの心の伝承など、ソフト・ハード両面からの協力が進められています。
問い合わせ先
在エジプト日本国大使館 久田成昭 2528−5910
JICAエジプト事務所 竹内卓朗 2574−8243 |