アラブ水評議会会長・前水資源灌漑大臣のマフムード・アブーゼイド氏は日本政府より旭日大綬章を受章され、11月5日、皇居で行われた親授式に出席されました。
アブーゼイド氏は、エジプト水資源灌漑省(元公共事業水資源省)に研究技官及び行政技官として1963年から34年間勤務された後、1997年から12年間の永きに亘り、水資源灌漑大臣を務められました。その間に積み重ねた、日本・エジプト間の水資源に関する協力の促進、日本の潅漑技術のアラブ・アフリカ地域への普及等の功績が認められ、本年秋の叙勲で外国人最高位の旭日大綬章を受章されました。
親授式では、天皇陛下に拝謁し、菅総理より勲章の授与を受け、慶びの言葉を交わされました。また、親授式前日には、鹿野農林水産大臣と面会され、アラブ・アフリカ地域における灌漑協力の増進について、意見交換されました。
現在、同氏は、アラブ水評議会会長を務めると共に、世界水評議会名誉会長、国連水と衛生に関する諮問委員会諮問委員、アフリカ水利施設評議会議長、アラブ水専門学校役員会議議長といった要職を兼任され、水資源の有効活用や水紛争の調整に関する第一人者として、エジプト国内のみならず、アラブ、アフリカ及び世界を舞台に活躍されています。同氏は、叙勲を振り返り「これまでお世話になった日本の関係者全員に御礼申し上げたい」とコメントされています。 |