1.12月2日(木)、アレキサンドリア近郊のボルグ・エル・アラブにおいて、我が国が協力し、エジプト政府が設立したエジプト日本科学技術大学(E-JUST)の第3回理事会が開催されました。
2.同理事会には、エジプト側からユスリー・エルガマル議長(前教育大臣)、タラウィ元駐日大使・元社会保障大臣、ハナフィ・アレキサンドリア大学学長、エルコルディ教育開発基金総裁、コイララ前アレキサンドリア大学学長(E-JUST理事会事務局長)、ファハムアレキサンドリア図書館ダイレクター(セラゲッディーン館長代理)が出席し、日本側からは、奥田駐エジプト大使、藤嶋文部科学省国際統括官、小寺JICA理事、中川三菱商事カイロ駐在事務所長(佐々木相談役代理)が出席したほか、テレビ会議システムを通じて、有川九州大学総長、白井早稲田大学前総長、松本京都大学総長が参加しました。
3.今理事会では、退任した上田前JICA理事に代わり、小寺JICA理事がE-JUST理事会の副議長に選任されたほか、本年2月に学生の受け入れを開始したE-JUSTの現況及びキャンパス建設の進捗状況の報告、給与等資金関係規則の確認等が行われました。
4.上記に引き続き、理事会委員以外の者が退席し、E-JUSTの初代学長選考が行われました。E-JUSTは、これまで学長代行を中心に大学運営を行っていましたが、今回公募を経て、新たな学長が今理事会にて正式に選任されました。
(1)冒頭、E-JUST学長選考委員会(エジプト側:ガマル議長(前教育大臣)、タラウィ元駐日大使・元社会保障大臣、ハナフィ・アレキサンドリア大学学長、コイララ前アレキサンドリア大学学長、日本側:有川九州大学総長、白井早稲田大学前総長、松本京都大学総長が参加で構成)による審査の結果について、ガマル議長から報告がなされました。
(2)選考委員会の報告は、今回応募のあった79人の候補者について、公平な基準を設け適正に審査した結果、現在学長代行を務めているというアドバンテージを差し引いても、アハマド・ハイリー氏が最適な候補者であるというもので、理事会委員による協議の結果、選考委員会の報告が全会一致で承認され、理事会として正式に、アハマド・ハイリー氏を初代E-JUST学長に選任しました。今後、必要な国内手続きを経て、同氏が正式に学長に就任する見込みです。 |