1.我が国政府は、4月17日(日)から21日(木)にアフリカ紛争解決平和維持訓練カイロ地域センター(CCCPA)において行われる、平和維持活動に従事するエジプト人要員を対象とした統合訓練コースのうち、国際人道法に関する講師として、内閣府国際平和協力本部事務局より国際平和協力研究員1名(帯刀豊国際平和協力研究員)を派遣することとしました。
2.我が国は、平和維持活動の効果的な実施のためには、要員の訓練が重要であるとの認識の下、アフリカ諸国の平和維持能力向上のため、これら諸国のPKO訓練センターへの支援を実施しています。今回の講師派遣のように、今後とも財政面だけでなく、我が国の有為な人材も動員し、効果的な支援を行っていく考えです。
【参考1】アフリカのPKO訓練センターに対する我が国の協力
我が国政府は、2008年から、アフリカの5つのPKO訓練センター(エジプト、ガーナ、ケニア、マリ、ルワンダ)に対し、施設建設・修復、機材供与、研修の実施等、総額約1450万米ドルの支援を開始。2009年度には、さらに3つのPKOセンター(ベナン、ナイジェリア、南アフリカ)に対し、総額約400万米ドルの支援を実施し、さらに、2010年度には、カメルーンでも支援を開始すると共に、3つのセンター(エジプト、ガーナ、マリ)に対する追加支援とあわせ、総額約250万米ドルの支援を実施。
【参考2】アフリカ紛争解決平和維持訓練カイロ地域センター(CCCPA)
CCCPAは、アフリカ大陸の平和維持活動を支援し、アフリカ諸国が危機管理・紛争対処においてより積極的な役割を果たすために、1995年、エジプト外務省が同国国防省の協力のもと設立したPKO訓練センター。1995年以来、PKOの軍事的側面、予防外交、危機管理・民族紛争におけるPKOの役割、PKOの法的側面等の訓練プログラムを実施。我が国は、国際連合開発計画(UNDP)を通じてCCCPAに対し、施設・機材整備、各種訓練プロジェクトの実施等、約350万ドルの支援プロジェクトを実施している。
►内容についてのお問い合わせ先
外務省中東アフリカ局アフリカ第一課 坂野事務官(内線:2773番)
TEL:03−5501−8000 |