1.2月22日,在エジプト日本国大使館において,奥田紀宏駐エジプト大使と吉村作治NPO太陽の船復原研究所長との間で,草の根文化無償資金協力プロジェクトの贈与契約の署名式が行われました。
2.プロジェクト概要
(1)被供与団体:特定非営利活動法人 太陽の船復原研究所
(2)供与限度額:110,803米ドル
(3)概要:太陽の船復原研究所が,第2の太陽の船の木片を発掘・保存・復原するに際し,必要な電気機器を稼働させるための太陽光発電システムを供与します。
3.第二の太陽の船が発見されたギザ大地には,エジプトで最も人気のある観光地であるギザの三大ピラミッドがあります。クフ王のピラミッドの脇で発掘された第2の太陽の船は,新しい観光の目玉として観光客を魅了することから,同船の復原事業は,革命後の観光業不振に苦しむエジプトへの大きな支援になると思われます。
日本政府としても,発掘現場の環境を汚染することなくクリーンなエネルギーを活用できる太陽光発電システムの供与により,同船の復原事業が円滑に進み,エジプトの観光を支える大きな魅力になると共に,エジプト考古学の更なる発展に貢献することを期待しています。