平成26年7月19日
プレスリリース
日本の灌漑関係円借款
2014年7月19日、岸外務副大臣は、エルシーシ大統領を表敬し、日本国政府がエジプト・アラブ共和国政府に対し、「新ダイリュート堰群建設計画」に係る円借款を供与する方針である旨伝えました。
同計画において、エジプト中部ダイリュート市のナイル川支線水路に既存の老朽化した堰の代わりとなる堰を新設し、日本の優れた技術を活用することで、水管理システムの強化による効率的な水配分の実現を図り、もって上エジプト地域の農業の生産性向上に資することが見込まれます。また、農業用水の通水を阻害せずに施工をする技術の導入を図る予定です。同計画の供与限度額として約59億円を見込んでいます。
日本政府は、1995年からこれまでに無償資金協力によってダイリュート堰群下流にある4つの堰(ラフーン堰、マゾーラ堰、サコーラ堰及びダハブ堰)を改修しており、ダイリュート堰群の新設によって、同水路の主要な堰を全て改修することとなります。
(参考)
ダイリュート堰群は、ナイル川の年間利用可能水量の17%に相当する年間96億㎥の灌漑用水を約60万ヘクタールの農地に配水する施設であり,農業分野での重要な役割を担っています。
日本の水資源農業分野における無償資金援助、有償資金援助
ダイリュート堰群の現状