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平成27年3月18日

 

円借款「新ダイルート堰群建設計画」に関する書簡の交換

 

   


 

  
2015年3月14日、シャルム・エル・シェイクで開催されたエジプト経済会合の場において、薗浦健太郎外務大臣政務官立会いの下、日本側・香川剛廣駐エジプト大使とエジプト側・ナグラー・アルアハワーニー国際協力大臣との間で、総額58億5,400万円を上限とする円借款、「新ダイルート堰群建設計画」に関する書簡の交換が行われました。また、併せて市川雅一JICA理事とホサーム・ムガーズィー水資源灌漑大臣との間で貸付契約の調印が行われました。

本計画は、エジプト政府の要請に基づき、本邦技術活用条件(STEP)(注1)を適用するものであり、エジプト中部ダイルート市のナイル川支線水路に既存の老朽化した堰(注2)の代わりとなる堰を新設し、日本の優れた技術を活用することで、水管理システムの強化による効率的な水配分の実現を図り、もって上エジプト地域の農業の生産性向上に資することが見込まれます。この計画では、農業用水の通水を阻害せずに施工をする技術の導入を図る予定です。

(注1)Special Terms for Economic Partnershipの略。我が国の優れた技術やノウハウを活用して途上国への技術移転を行うための円借款の供与条件。本計画の供与条件は以下のとおり。
・金利:年0.10%(コンサルティングサービス部分については年0.01%)
・償還期間:30年(10年の据置期間を含む。)
・調達条件:本邦技術活用条件(STEP)

(注2)ダイルート堰群は、ナイル川の年間利用可能水量の17%に相当する年間96億㎥の灌漑用水を約60万ヘクタールの農地に配水する施設であり,農業分野での重要な役割を担っています。

日本政府は、1995年からこれまでに無償資金協力によって、バハル・ヨセフ水路の4つの堰(ラフーン堰、マゾーラ堰、サコーラ堰及びダハブ堰)を改修しており、ダイルート堰群の新設によって、同水路の主要な堰を全て改修することとなります。
 

地図

ダイルート現状写真

 

 

   

 

  


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