平成28年07月26日
無償資金協力「エジプト日本科学技術大学 教育・研究機材調達計画」に関する書簡の交換

1.2016年7月26日、日本側・香川剛廣駐エジプト大使とエジプト側・サハル・ナスル国際協力大臣との間で総額20億円を上限とする無償資金協力「エジプト日本科学技術大学 教育・研究機材調達計画」に関する書簡の交換が行われました。また、併せて伊藤晃之JICAエジプト所長とサハル・ナスル国際協力大臣との間で贈与契約の調印が行われました。
2.本計画は、エジプト政府の要請に基づき、アレキサンドリア近郊のニュー・ボルグ・エル・アラブ市に位置するエジプト日本科学技術大学(E-JUST)(アフマド・エルゴハリ学長)に対し、今後開設予定の工学部の特に1、2学年の教育・研究に使用される機材を供与することにより、E-JUSTの教育・研究機関としての基盤強化を図るものです。
3.E-JUSTは、2009年に締結されたエジプト政府と日本政府間の協定に基づき、「少人数、大学院・研究中心、実践的かつ国際水準の教育提供」という日本型工学教育の特徴を活かしたコンセプトを掲げて、2010年に開学しました。日本は、同協定に基づき、これまでE-JUSTの工学系大学院設立、教育・研究能力の向上、産業界との連携促進、大学院の運営改善等の支援を行ってきています。現在、2017年9月からの工学部開設を目指して準備が進められているところであり、本事業を通じ、エジプトにおける高等教育の質の向上につながると共に、エジプトと日本の産業界との連携強化を通じた輸出振興・産業育成による、持続的経済成長と雇用創出の実現に寄与することが期待されます。