平成31年03月13日
日本のビジネスミッション40社がエジプトを訪問
(第11回日本エジプト経済合同委員会及び日本エジプト投資フォーラム開催)

3月10日から12日までの3日間,日本貿易振興機構(ジェトロ)及び日本・エジプ ト経済委員会(JEBC)の共催によるビジネスミッションが当地を訪問しました。20
15年1月の安倍総理エジプト訪問時以来の大規模ミッションの派遣となった今回は,商 社,自動車等製造業,物流,金融等の幅広い分野から40社約80名が参加しました。
ミッション参加者は,エルシーシ大統領の他,マドブーリー首相,ナスル投資・国際協 力大臣,ナッサール貿易・産業大臣とそれぞれ面会し,ミッションの共同団長を務める石
毛博行ジェトロ理事長及び小澤哲JEBC委員長(豊田通商(株)相談役)から,政治・
経済・治安情勢の改善により大きな変化を遂げているエジプトに対する日本企業の高い関 心を伝えつつ,投資を促進するような国内産業育成策の策定等を求めました。
また,スエズ運河や現在建設中の新首都地域,日本の協力により来年開館予定の大エジ プト博物館等を視察し,中東・アフリカ・ヨーロッパの交差点に位置し,約1億の若い人
口を有するエジプトの重要性やビジネス面の将来性等について説明を受けました。
日本側からは、「エジプトが21世紀の世界のハブとなる可能性に期待する」との声がありました。
11日にはカイロ市内で「第11回日本・エジプト経済合同委員会及び日本・エジプト 投資フォーラム」が開催され,ミッション参加者をはじめ,日エジプトの経済関係者等約
460名が参加し,能化大使も出席しました。エジプト政府からは,シャーキル電力・再
生可能エネルギー大臣,ナスル投資・国際協力大臣,ナッサール貿易・産業大臣,マミー
シュ・スエズ運河庁長官等が出席し,日エジプト二国間のビジネス関係強化に向けた可能
性や課題について活発な議論が行われました。エジプト側からは,日本企業の投資に大い
に期待しており,更なるビジネス環境改善に取り組んでいくとの発言がありました。過去 2年で日本企業の対エジプト直接投資額は約74%増加しています。
エジプトがアフリカ連合(AU)の議長国を務める本年,日本は,6月末に大阪でG2 0サミット,8月末には横浜で第7回アフリカ開発会議(TICAD?Z)という2つの重
要な国際会議を開催します。日本政府は,両サミットにおいてエジプトがAU議長国とし
て重要な役割を担うことを期待するとともに,この機会に二国間協力も一層強化したいと
考えており,今回のビジネスミッションの派遣が時宜を得て実現したことを歓迎します。