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ODA経済協力
 

 草の根・人間の安全保障無償資金協力

 

  

 

平成24年10月18

 

 

対エジプト草の根・人間の安全保障無償資金協力について

 

 

1.在エジプト日本国大使館では、1月25日革命以降の移行期のエジプトを支えるとの観点から、貧困削減及び雇用促進を目的として、昨年以降、11件(計約92万米ドル)の草の根・人間の安全保障無償資金協力(以下「草の根無償」)を実施し、地域に根ざした活動を行うエジプトのNGOのプロジェクトを積極的に支援しています。

 

2.具体的には、基礎生活分野への支援という草の根無償の主旨に鑑み、貧困削減と生活水準の向上を図る観点から、貧困地区や医療・衛生環境が不十分な地域等を中心に、以下のような地域住民に直接裨益するプロジェクト5件に対して、計約37万米ドルの必要資金を供与しました。

 

プロジェクト名

概要

供与限度額(US$

ベニスエフ県眼科医療専門巡回車両整備計画

ベニスエフ県の遠隔地の人々に眼科医療サービスを提供し、農村部の眼科医療環境を改善するため、巡回医療車両等を整備する。

93,049

ファイユーム県セノーリス郡衛生環境改善・集落排水処理システム整備計画

ファイユーム県セノーリス郡の農村における衛生環境の改善を図るとともに、水資源の効率的な利用を促進するため、集落排水処理システムを整備する。

105,787

エル・ベヘイラ県医療環境改善計画

エル・ベヘイラ県ヌバレイヤ市の農村に対するプライマリーヘルスケア及び救急医療サービスの向上を図るため、救急医療機材を搭載した巡回医療車両を整備する。

53,833

モノフェイヤ県タラー市腎臓医療専科改善計画

モノフェイヤ県タラー市において、腎不全の患者にライフラインを提供するため、同市唯一の公立総合病院に、新たに人工透析器を整備する。

82,666

ハッガーナ地区上水道整備計画

カイロ郊外のエズベット・エル・ハッガーナ地区において、住民の生活環境を改善するため、建物へつながる上水道ネットワークを整備する。

36,555

 

 

3.また、革命以降、若者を中心に失業問題が深刻化する中、「人づくり」分野(職業訓練施設の整備など)に重点的に取り組み、以下6件(計約55万米ドル)のプロジェクトの実施を支援しています。これらのプロジェクトによって、計約7,000人もの若者・失業者などに職業訓練・就職支援等を実施することができ、雇用促進を通じたエジプトの経済の発展に大きく貢献できると考えます。

 

プロジェクト名

概要

供与限度額(US$

カイロ・上エジプト職業訓練・起業家育成環境整備計画

カイロ県と上エジプトにおいて、失業者を対象として、職業訓練を含む起業支援を実施する。

85,425

ニューバレー県農業職業訓練事業強化計画

ニューバレー県ダハラオアシスの農業職業訓練施設において、村民の就業機会の拡大と所得水準の向上のため、農業機材を整備して技術訓練を実施するとともに、訓練修了生の自立支援を行う。

110,396

北シナイ県ベドウィン支援職業訓練所整備計画

北シナイ県に居住する遊牧民族ベドウィンの若者失業者の雇用環境を改善するため、職業訓練施設の機材を整備し、職業訓練を実施する。

98,478

ソハーグ県若者人材育成支援計画

若者の人材育成及び就職支援の観点から、ソハーグ大学在学生を対象に、就職相談、ビジネススキル・起業スキル研修、インターンシップ・就職斡旋等の取組を実施する。

108,333

アシュート県社会セクター人材育成計画

アシュート県において、若者層の雇用環境の改善を図るために、大学卒業資格を有する若者を対象に、社会開発セクターに従事する上で必要なスキルに係る研修等を実施するとともに、就職活動を支援する。

104,995

カイロ県介護技術等職業訓練環境整備計画

カイロ県において、若者失業者の雇用環境を改善するため、職業訓練施設の機材を整備し、介護分野をはじめとした職業訓練を実施する。

35,158

 

 

4.当大使館としては、今後も草の根無償を通じて、エジプトの社会経済開発に資するようなプロジェクトに積極的に取り組んでいきたいと考えています

 


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