1 主要青年活動家グループである「4月6日」運動他を中心とする一部政治運動団体は、27日金曜日に、カイロ中心部のタハリール広場等において、大規模なデモ・集会を行う旨を呼びかけています。
報道によれば、ムバラク前大統領とその側近の裁判と非常事態宣言の解除等を求めて、「第2の怒りの金曜日」と名付けた大規模抗議デモが予定されているとのことです。ムバラク前大統領とその子息たちについては、24日、検事総長は1月25日革命の騒乱中に治安部隊にデモ参加者射殺を指示した容疑等で刑事裁判所に起訴したと発表しましたが、他方、27日の大規模デモ・集会において、一部の集団が軍を挑発し混乱を引き起こすことを計画しているとの報道もされています。
エジプト政府は、事態の収拾に努めていますが、デモや集会に関連した衝突や混乱は、今後も時間や場所を問わず突発的に発生する可能性があります。
2 つきましては、デモや集会が行われる可能性があるカイロ中心部のタハリール広場、国内各地の政府関連機関、宗教施設、外国公館付近やその他大勢の人が集まる公共の場所では、周囲の状況に注意する等、自らの安全確保に努めてください。
また、不測の事態に巻き込まれることを避けるため、現地報道等にも注意を払い、最新の関連情報の入手に努めてください。万一、デモや集会に遭遇した場合は、決して近づくことなく、すぐに現場から離れてください。
3 夜間外出禁止令は、大カイロ圏(カイロ県、ギザ県、カルユービーヤ県)、アレキサンドリア県、スエズ県に、深夜午前2時から早朝午前5時までの間で継続して発令されています。
また、多くの警察官が街頭に復帰してきていますが、刑務所や警察署留置場からの脱走者の存在、白昼の犯罪発生等、警察の治安維持力の低下を含め、治安情勢は未だ十分に回復しているとは言えない状況にあります。
したがいまして、外出禁止時間帯の外出は厳に控えるとともに、その他時間帯の外出時も単独行動は避け、夜間は車の移動の際も十分注意してください。また、自宅や勤務先等では戸締まりを厳重にするなど防犯に努めてください。
在エジプト日本国大使館 領事部
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