カイロ中心部のタハリール広場等においては,引き続きムルスィー大統領やムスリム同胞団に対するデモや集会の開催が呼びかけられており,デモ隊の一部と治安部隊との衝突が,特にタハリール広場及びその周辺の道路や橋において,断続的に発生しています。
また,ポートサイード,イスマイレーヤ及びスエズでは,1月26日,昨年2月にポートサイードにて発生,多数が死傷したサッカー場内暴動事件の裁判の判決を巡り,過激なサッカーファン(通称「アルトラス」)等が,同判決に対する抗議活動を行い,その一部が暴徒化して刑務所,警察署,県庁舎等の政府施設を襲撃したり,治安部隊との衝突に発展し,多数の死傷者が発生しています。
これを受けて,1月27日夜,ムルスィー大統領は,特に激しい抗議活動が行われているポートサイード,イスマイレーヤ及びスエズの3県に対して,非常事態を宣言するとともに,今後30日間の夜間外出禁止令(午後9時から午前6時までの間)の発令を発表しました。
|