1.本日(15日),ムルスィー氏反対派は,「テロの拒否」や「革命の成果を守れ」のスローガンの下,断食明けの食事(イフター後に,タハリール広場をはじめとしたカイロで大規模デモを行うよう呼び掛けています。
2.一方,ムスリム同胞団を始めとするムルスィー氏支持派も,本日(15日)、軍への抗議とムルスィー氏の復権の要求のため,カイロのラバ・エル・アダウィーヤ・モスク前から共和国防衛隊本部まで,ギザのカイロ大学前のナハダ広場からラムセス広場までの行進をはじめ、エジプト全土でのデモ・座り込み活動を呼び掛けています。また、デモ隊によりカイロのサラーハ・サーレム通り及び10月6日橋の通行が閉鎖される可能性も報じられています。
3.イフタールの前後には,多くの市民が街に繰り出すことが予想され,デモ・集会がこれまで発生してこなかった場所でも急に起こる可能性があるほか,平和的なデモが突然暴力的なものに変化する可能性もあります。軍・警察・裁判所・放送局・政党等の関連施設並びに外国関係施設付近で暴力的な衝突が発生する可能性も排除できません。
4.7月9日付のスポット情報「シナイ半島を含むエジプト全土における治安情勢に関する注意喚起」でお知らせしたとおり、やむを得ない理由でエジプトに滞在されている方は,多数の人が集まる場所(集会・デモのみならず商業施設等も),治安当局を始めとする政府関係施設,政党関係施設や外国関係施設には近づかない等,最新の情勢の入手に努めつつ,不測の事態に巻き込まれないよう,最大限の注意を払って下さい。
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