1.明日(19日),ムルスィー氏反対派は,「勝利と渡河の金曜日」「革命の成果を守れ」「国軍と国民はテロを拒否する」等のスローガンの下,タハリール広場やイッティハーディーヤ宮殿をはじめとしたカイロ
各地で,集団イフタール(断食明けの食事)及び大規模デモを行うよう呼び掛けています。明日はラマダーン月10日に当たり、1973年の第四次中東戦争がイスラム暦の同日に開始されたことから戦勝記念日とされており、軍への支持を表明する活動が盛り上がることが見込まれます。
2.一方,ムスリム同胞団などのムルスィー氏支持派も,19日,ムルスィー氏の復権要求とムルスィー氏支持派デモ隊に対する暴力への抗議のため,エジプト全土でのデモ・座り込み活動を呼び掛けています。また,米国大使館をはじめとするカイロやギザの外国公館周辺,ザマーレクのエッサ
ーウィー文化センター(El Sawy Culturewheel)(ساقية
الصاوي)及びフィッシュ・ガーデン周辺でのデモ実施予定も報じられています。
3.両派のデモが近接する場所で行われることとされていることから,デモ隊相互の衝突が発生する可能性もあります。
4.7月9日付のスポット情報「シナイ半島を含むエジプト全土における治安情勢に関する注意喚起」でお知らせしたとおり、やむを得ない理由でエジプトに滞在されている方は,多数の人が集まる場所(集会・デモのみならず商業施設等も),治安当局を始めとする政府関係施設,政党関係施設や外国関係施設には近づかない等,最新の情勢の入手に努めつつ,不測の事態に巻き込まれないよう,最大限の注意を払って下さい。

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