1.昨日(7月31日),暫定政府は,憲法と法律に基づき,ラバ・エル・アダウィーヤ・モスクやカイロ大学前のナハダ広場のデモ隊を排除するために必要な措置を取ることを内務大臣に委任した旨発表しました。
2.一方で,ムルスィー氏支持派は,明日(8月2日),暫定政府による上記発表に抗議するため,「クーデターに対する百万人デモ」や「挑戦と正統性」等のスローガンの下,礼拝後に,警察署・広場等エジプト全国でのデモ行進及び大規模集会の実施を呼び掛けています。また,ギザのナハダ広場のデモ隊(ムルスィー氏支持派)は,48時間以内に国軍がムルスィー氏を解放しない場合には,カイロと地方都市を結ぶ主要道路や鉄道網の封鎖も辞さないことを示唆している旨報じられています。これらについて,暫定政府が取る具体的な措置の内容は明らかではありませんが,場合によっては,今後,ムルスィー支持派と治安部隊等との間で衝突が発生し,緊張が高まることも予想されます。
3.ついては,エジプトに滞在されている方は,ラバ・エル・アダウィーヤ・モスク前やナハダ広場をはじめとした多数の人が集まる場所(集会・デモのみならず商業施設等も),治安当局を始めとする政府関係施設,政党関係施設や外国関係施設には近づかない等,引き続き最新の情勢の入手に努めつつ,不測の事態に巻き込まれないよう,最大限の注意を払って下さい。 |