1.
ムスリム同胞団系の青年運動は、ラマダン(イスラム暦の断食月、6月28日(土)又は29日(日)から開始予定)初日のイフタール(断食後の夕刻の食事)後から、継続的にカイロや各県の主要広場でデモを行い、7月3日(木)(政変1周年)にはカイロのタハリール広場で最大級のデモを実施するよう呼びかけています。また、正統性支持同盟(現政権反対派)も、7月3日に向けてデモを加速化させていく旨発表しています。一方、現政権支持派は、6月30日(ムルスィー大統領(当時)に抗議する大規模民衆デモ発生1周年)、カイロ市内ナセルシティのクッバ宮殿前で大規模祝賀行事を計画しています。
2.
このような中、6月25日、カイロ地下鉄のショブラエルハイマ駅、ガムラ駅、コブリエルクッバ駅、ヘルミーヤト・エルゼイトゥーン駅、及びエズベト・アンナフル駅で、それぞれ小規模な爆発が発生し、また、ヘリオポリスの裁判所広場付近でも小規模な爆発が発生し、これらにより、少なくとも6名が負傷したと報じられています。
3.
ついては,6月30日及び7月3日を中心として今後しばらくの間、デモや衝突に伴う混乱等の治安事案が発生する可能性も排除されませんので、外出される際は、最新の治安関連情報の入手に努めるとともに、デモや集会が発生している場所には近づかない、不特定多数の人々が集まる場所に近づくことは必要最小限にする等、不測の事態に巻き込まれないよう注意を払ってください。
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