1.4月19日,カイロ大学構内において,「反政府」の主張を掲げる一部学生と大学警備隊(民間警備会社)の間で数か月ぶりに衝突が生じ,負傷者も出る事態となりました。
この衝突事案については,SAC(Students Against
Coup)を名乗る者が,フェイスブックのアカウント上で,衝突時の状況の映像等を掲出するとともに,今後も同様の行動を続ける旨を述べています。昨年10月頃まではカイロを始めとする各地の大学でデモが頻発していたことから,今後も大学や周辺でデモが発生する可能性があります。
2.また,21日には,ムルスィー元大統領に対し,2012年12月に大統領宮殿外で抗議者が殺害された事件について実刑判決(20年)が下されました。今後,これを契機としたデモ・集会や爆弾事件等が各地で発生する可能性もあり,注意が必要です。
3.つきましては,ムスリム同胞団関係者の裁判・判決等を含む最新の治安関連情勢の情報の入手に努めるとともに、警察,軍,司法その他の政府関係機関の施設や車両,デモ等が発生中の場所には近づかない,電力,公共交通機関等主要インフラ施設,外国人を含め不特定多数の人々が集まる場所に近づくことは最小限にする(特に深夜と早朝は避ける。)等,不測の事態に巻き込まれないための細心の注意を払ってください。
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