1.先日、イスラム過激派のウェブサイト上に、匿名の者より、インターナショナルスクールがイスラムの若者を欧米の思想に洗脳させているとして、イスラム圏のインターナショナルスクールの教員を殺害し、イスラム圏のインターナショナルスクールを閉鎖に追い込むよう呼びかける投稿が発見されました。
2.同投稿では、インターナショナルスクールの教員を殺害しやすい場所として、特にサウジアラビア・ジッダとエジプトのマーディ地区をとりあげています。マーディ地区を取り上げた理由としては、同地区のすべてのインターナショナルスクールは教員に住宅を提供し、教員が住宅と学校間を特別な警備なしでバス通勤しているため、標的にしやすいこと、同地区はアメリカ大使館やイギリス大使館が存在しないため警備が手薄で、また他の一般西洋人が多数居住しているため、教員に対する監視が緩いことをあげています。また、同投稿は、標的は学校の施設ではなく教員であること(ただし、学校の施設内で教員を標的にすることは許容)、教員が乗っているバスを爆発させることは意図しておらず、教員を武器で殺害する方が成功しやすい等も述べています。
3.本投稿に関し、現時点までにイスラム圏のインターナショナルスクールの教員が標的になったとの情報はなく、日本大使館として、現時点で、具体的な脅威情報に接しているわけではありませんが(マーディ地区のインターナショナルスクールも安全対策をとりつつも引き続き授業を続けています)、念のため、在留邦人の皆様におかれても、上記情報に留意し、最新の情報の入手に努めて下さい。
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