12月17日,カイロ日本人会事務所で安全対策連絡協議会(在留邦人代表と大使館との双方向的な意見交換,情報交換の場)が開催されたところ,概要以下のとおりです。
1.参加者:カイロ日本人会役員8名,大使館側2名
2.大使館から
(1)資料内容の説明。
(2)一般犯罪に関して,定期的な行動パターン(同じ曜日・時間・経路で自宅・事務所を出入りするなど)によるリスクにつき説明。
(3)安全対策上の要点として以下を説明。
○テロは,時期・場所・対象を問わず起こりえる。
○軍・警察・司法当局,コプト・キリスト教徒及びこれらの関係施設が目標となってい
る傾向。
○テロリストにとって宣伝効果が高い時期,目標,あるいは当局警備が困難(対
象が多数,不特定多数の参集)な時期,対象への警戒。
○テロリスト掃討作戦が行われる可能性のある地域への注意
(特に,危険レベル2及びその周辺地域における,人が定住していない地域,
砂漠・土漠(同地域内を通る道路を含む)はテロリスト掃討作戦が行われる
可能性があるものとして,入域の必要性の再確認と,入域が必要な場合は,地元の情報を十分に確認することが重要。)
○各自の安全対策(行動パターン,安否確認,緊急連絡先など)の再確認
○エジプト国内外で旅行する際の連絡先登録(国外の場合はたびレジ)
3.参加者から
各所属企業・機関の緊急連絡・安否確認体制につき以下の紹介があった。
○責任者に情報が集約される緊急連絡網(邦人職員・出張者,エジプト人職員をカバー)を整備。
○衛星携帯電話を事務所,自宅に配置する場合や,地方出張時に衛星携帯電話
を携行する場合あり(定期的に通話試験実施)。
○テロなど発生の場合,安全対策またはエジプトを統括する部署に安否,事案
の概要を報告。
○安全対策コンサルタントと契約(事務所,自宅などのリスク評価,訓練など)
している場合あり。
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