エジプト生活情報〜通信事情
エジプトにおける郵便・電話、インターネット事情の紹介です。(2006年8月現在)
1.本邦との間に要する時間
一般に、当国から送るよりも、日本から送られた場合の方が時間がかかる。手紙 (ハガキ、封書)を当国より送付した場合、日本着は早ければ1週間後になる。当国への到達には航空便で約10日〜4週間、船便の場合は、当国より送付した場合は約2〜3ヶ月、当国への送付には約3ヶ月〜4ヶ月必要である。
2.郵便・電話事情
郵便
小包は別扱いで直接配達されない。一旦郵便局に留め置かれ、その後小包到着通知書が届き、受領のため局まで出向いて行き、検閲を受けなければならない。その際手数料を徴収される。到達に要する日数は航空便で約1ヶ月〜2ヶ月、船便の場合は4ヶ月以上必要である。当地から日本あての小包発送も可能であるが、検閲が厳しく、手続きが面倒である。
費用がかさんでも、安全性・時間を優先したい場合には、日本からはEMS(国際エクスプレス・メ−ル・サ−ビス)、国際宅急便(ヤマト運輸、日通等)、郵便物運送会社(OCS、DHL、Fedex等)の利用、当国からは書留、速達、EMS、郵便物運送会社(同上)の利用を勧める。所要日数は、EMSで双方1週間〜1か月、国際宅急便で日本から5日〜1週間、ク−リエサ−ビス会社で3〜5日程度である。
電話
国際電話については、当地には1)市内通話のみ可能、2)市内・市外・携帯への通話が可能、3)市内・市外・携帯・国際の総てが通話可能の3種類の電話機があり、1)や2)のように市内・市外通話のみ可能の機種が設置されているフラットもあるので、フラット探しの際には、国際電話回線が入っているか確認した方がよい。
午後8時から、午前8時までは割引料金が適用され、その割引率は地域によって異なる。日本へ電話する場合の料金は、毎分4.50ポンド(割引時3.50ポンド)である。また国際電話には10%のセ−ルスタックスがかかる。国際電話回線が回線の不良により機能停止に陥ることは無いが、政治的な理由により、(特定の国への)直通回線を閉ざされる例がままある。近隣の中近東諸国に多く、その場合はオペレ−タ−(120)を通じて掛けることとなる(その場合も、他の国へは問題なく掛けられる)。大事故が起こった際など、日本と当地在留邦人の連絡が密になると回線がふさがり、かからなくなることもあり得る。
尚、電話代については、国際電話は毎月請求明細書が来る。国内電話専用回線については通常4,7,10,1月の3ヶ月毎に請求書が来る。それぞれ一ヶ月間の支払い猶予期間をがあるが、期限内に支払わなければ警告なしに電話回線を切られる。また
延滞金として料金の10%が加算される。請求書は大家名義で大家のところに届くようになっていたり、請求書そのものが届かないこともある。住居決定時に大家と支払方法(大家が代行してくれるのか否か等)、名義、支払い月などを確認しておき、万一請求書が届かないときには速やかに大家に連絡して支払いの手続きを行う必要がある。
3.インターネット
(1)プロバイダーとのADSL契約
当地プロバイダーと契約の上、e-mail、インターネットの利用が可能。
大使館館員が利用している主なプロバイダーは以下のとおり。
(2)ワイヤレスモデム・USBモデムの購入
以下のような通信会社でワイヤレスモデムやUSBモデムを購入し、ADSL接続してインターネットを利用することができる。料金は利用制限時間やスピートにより1ヶ月50〜600ポンド。
4.携帯電話
携帯電話を購入する場合、携帯電話(スマートフォン)本体は500−15,000ポンドほどである。中古市場もある。プリペイド式を利用した場合、機器と共に回線(SIMカード)を購入する必要がある。SIMカードの価格は、店によって無料〜35ポンド程度。通話料の支払いは定額カードを前もって購入し、音声案内に従ってカード裏面に書かれた暗証番号を入力後、定額まで利用できる。また、携帯電話から国際電話にかけることも可能である。 |