皇太子裕仁親王のエジプトご訪問から百年

令和3年4月19日
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 本4月19日、能化正樹駐エジプト日本大使は,アブディン宮殿謁見の間を訪問しました。この訪問は、ちょうど百年前の1921年4月、今上陛下の祖父である昭和天皇(当時は皇太子)が欧州訪問の途上にエジプトに立ち寄られたことを記念して行われたものです。
 
 1921年4月15日に皇太子ご一行が乗船する艦隊はエジプトに入国しました。ポートサイードから特別列車でカイロに向かわれ、ギザのピラミッド・スフィンクス等をご見学された後,4月19日に当時のスルタン・フアードI世をアブディン宮殿にご訪問になりました。
 
 今年は、日本が1936年にカイロに最初の外交使節として公使館を開設してから85周年の節目でもあります。本日、昭和天皇が訪問された当時の面影を残す謁見の間を訪問した能化大使は、公使館開設よりも更に15年も前にこのように重要な邂逅があったということに日エジプト両国交流・親善の歴史の厚みを感じ厳粛な気持ちになったと述べています。
 
 過去百年間の間に日本とエジプト両国は大きな変化を経験しました。しかし、両国及び両国民の間にある親密な絆は、百年前に昭和天皇とスルタン・フアードI世がお会いになられた際から変わらず、更に大きな発展を遂げているものです。