ファイザ・アブルナガ大統領補佐官及びヒシャーム・エルズィメーティ元駐日大使 に対する旭日重光章の伝達

令和3年6月13日
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 6月11日、在エジプト日本大使公邸において、ファイザ・アブルナガ大統領補佐官(国家安全保障担当)及びヒシャーム・エルズィメーティ元駐日大使に対する旭日重光章の伝達が行われました。右受章は、日本・エジプト間の関係強化及び友好親善に多大な寄与を行った功績により行われたものです。旭日重光章を夫妻で同時に受章するのは、両人が史上初めてです。
 
 両人は、それぞれの立場から長期に亘り日エジプト関係の発展・増進に向け尽力し、現在の二国間関係及び日エジプト友好の発展に大きな功績を残しました。その貢献の数々は、日エジプト協力を象徴する大エジプト博物館(GEM)やエジプト日本科学技術大学(E-JUST)など、現在の二国間協力の随所に見られます。
 
 アブルナガ氏は、2004年から通算約8年に亘る国際協力大臣在任期間中に、38件の日エジプト経済協力に関する交換公文に署名するなど、二国間協力の裾野を大きく拡げました。特に、同人は同職在任中にGEM建設計画に係る日エジプト両政府間の協力文書に署名したほか、E-JUST設立についても構想から協力文書署名まで多大な貢献をしました。その後も、大統領補佐官、E-JUST理事会議長、エジプト日本教育パートナーシップ(EJEP)運営委員会議長等の要職を務め、様々な立場から日エジプト関係の発展に向けて協力し続けています。
 
 エルズィメーティ氏は、2011年から3年以上に亘り駐日大使を務め、就任当初から日エジプトの相互理解の促進に邁進し、両国の友好関係の維持・発展に尽力した功労者です。在任中の2015年1月には、エルシーシ大統領就任後初となる、また、日本の総理大臣による7年ぶりのエジプト訪問を実現させ、二国間関係の発展に大きな弾みを生み出しました。また、エジプト帰国後も、教育分野を含む日エジプト協力の発展に不断に貢献し、GEM合同委員会ではジェネラル・コーディネーターを務めるなど、両国関係の未来作りに積極的に協力しています。
 
 受章に際し、アブルナガ氏は、これまで数々の女性初のポジションを務めたことは自分の誇りだが、今回、栄誉ある日本の勲章を夫妻で初めて同時に受章という、新たな栄誉が加わったことを特に誇りに思う旨述べ、「継続は力なり」という日本のことわざを引用して、教育分野を始めとした日本との協力に引き続き取り組む重要性を強調しました。
 
 エルズィメーテイ氏は、駐日大使として赴任した2011年は厳しい時期であったが、エジプトの安定が優先的に重要と強調し、日本の友人とともに様々な困難を乗り越え、日エジプト関係の発展に尽力してきた、このような勲章を受章できた光栄に預かり大変嬉しく思うとした上で、家族を含む出席者とともに受章の慶びを分かち合いましたと述べました。