ハーリド・エルアナーニー観光・考古大臣及びザヒ・ハワース元考古問題担当国務大臣 に対する旭日重光章の発令

令和3年11月3日
Dr. Khaled El-Enany ハーリド・エルアナーニー観光・考古大臣
Dr. Zahi Hawass ザヒ・ハワース元考古問題担当国務大臣
 11月3日、日本政府は、ハーリド・エルアナーニー観光・考古大臣及びザヒ・ハワース元考古問題担当国務大臣に対して、日本国天皇陛下から日本国及び公共に対し功績の顕著な方に贈られる高位の勲章である旭日重光章の授与を発令しました。同勲章は、150年近くの歴史を有するものです。今回の授章は、お二人の日本・エジプト間の関係強化及び文化・学術交流の発展に多大な寄与を行った功績によるものです。
 
 エルアナーニー大臣は、5年以上に亘りエジプト考古行政のトップを務め、日エジプトの友好のシンボルでもある大エジプト博物館(GEM)プロジェクトを推進する上で、日本政府と緊密に連携するとともに、強いリーダーシップを発揮しています。また、エルアナーニー大臣は観光行政のトップとして日本・エジプト間の相互理解や人の交流の促進に貢献するとともに、2019年には即位の礼関連式典にエルシーシ大統領の名代として来日されました。
 
 エジプト学の最高権威として著名なハワース元大臣は、考古最高評議会の事務総長を9年間務め、考古省が新設された際には初代大臣を務めました。日本との関係では、国際的評価が極めて高いクフ王プラミッドの「第2太陽の船」の発掘・調査を始めとした数多くの日本関係者による多くの調査研究や交流を進める上で、ハワース元大臣の日本に対する深い理解と協力はかけがえのないものでした。また、書籍の出版、テレビ出演、全国各地における講演を通じて広報活動を展開するなど、エジプト考古学を通じた日本・エジプト間の相互理解の促進に貢献しています。
 
 能化在エジプト日本大使より、お二人の功績に対して謝意と賛辞を表するとともに、その貢献が日エジプト協力を象徴するGEMプロジェクトを始めとするエジプト考古学分野の目に見える成果に現れていることを喜ばしいとのコメントを出しています。在エジプト日本大使館は、今後とも、お二人の力をお借りしながら、日本・エジプト関係の更なる発展のために尽力して参ります。