アムル・ムーサ元外務大臣・元アラブ連盟事務総長に対する旭日大綬章の伝達

　10月30日、在エジプト日本大使公邸において、アムル・ムーサ元外務大臣・元アラブ連盟事務総長に対する旭日大綬章の伝達式が行われました。右受章は、アムル・ムーサ氏が日本・エジプト間及び日本・アラブ諸国の関係強化及び友好親善に多大な寄与を行ったことを賞するものです。伝達式には、アブルゲイト・アラブ連盟事務総長夫妻、ファイザ・アブルナガ大統領補佐官、アリ・エル・モセルヒー供給大臣、ムニール・アブドゥル・ヌール元観光大臣、ナビール・ファハミー元外務大臣、ムハンマド・エル・オラービー元外務大臣夫妻、他大勢の来客が参加し、アムル・ムーサ氏への叙勲を祝しました。
 
　ムーサ氏は、外務大臣を務めていた1991年から2001年の10年間で計4度来日し、政治、経済協力、文化等に関する二国間協議の活性化、貿易、投資の拡大につき積極的に議論を進め、日エジプト友好関係の発展に大きく貢献しました。また、その後2001年から2011年にアラブ連盟事務総長として日本とアラブ諸国の関係強化に尽力されました。特に、ムーサ氏の尽力により日本とアラブ諸国の経済関係強化を目的として設置された日アラブ経済フォーラムについては、その後、日アラブ政治対話と日アラブ文化教育協力を含む日アラブ関係を推進するための包括的な協力メカニズムに発展しました。本年はこのメカニズムへの設置から10周年に当たり、岸田総理がアラブ連盟本部を訪れるとともに、カイロで閣僚級の日アラブ政治対話も開催され、ムーサ氏の築いた基礎の上に日アラブ関係は大きく進展しています。
 
　岡大使より、アムル・ムーサ元外務大臣・元アラブ連盟事務総長の叙勲に祝意を表するとともに、同氏が長年に亘り、日エジプト間、日アラブ諸国間の関係強化に寄与するプロジェクトの実現に多大な功績を残してきたことに感謝する旨を述べました。
 
　ムーサ氏からは、今回の叙勲に対する謝意を述べた上で、同氏が尽力されてきた日エジプト二国関係強化のための取組を振り返りつつ、今後も引き続き両国の関係が進展していくことを祈念されました。