エジプトで行った東日本大震災の追悼コンサート
在エジプト日本国大使館
2019年3月11日
2011年3月11日の東日本大震災から8年が経とうとしています。震災によって亡くなった方々とそのご遺族に対し、深く哀悼の意を表するとともに,被災地の復興に向けて応援のメッセージを送りつつ,支援の手を差し伸べてくれたエジプト人の方々への感謝の気持ちを伝えるため,カイロのオペラハウスで日本大使館と日本人会の共催で追悼コンサートを9日に行いました。

バンハ大学合唱グループ 曲名「一人じゃないんだ」
はじめに参加者全員で東日本大震災の犠牲者に黙とうを捧げた後、能化正樹大使より挨拶の言葉が述べられ,続いてエジプトの大学で日本語を学ぶ学生や現地在住の日本人の13のグループが合唱しました。コンサートでは復興支援歌の「花は咲く」や「嵐」の「ふるさと」などが歌われ,約350人の参加者が日本語とアラビア語で歌われた曲や,カイロ在住のピアニストである鹿野イスラームさんによるピアノ演奏を鑑賞しました。
参加グループにはエジプト在住のシリア難民の子どもたちの出場もあり,震災や内戦といった災禍を乗り越え,明るい未来を描く輪がいっそう広まることを参加者とともに願いました。
主な参加グループ

アスワン大学「365日の飛行機」

エジプト日本科学技術大学(E-JUST)「遠く遠く」

カイロ大学「島唄」

ミスル工科大学「ヘルワ・ヤ・バラディ」

アインシャムス大学「明日という日が」

鹿野イスラームさん
のピアノ演奏
コンサートの最後では13グループの代表とカイロ・オペラハウスのオペラ歌手とピアニスト4名が,追悼と復興への応援の意を表して「花は咲く」を歌いました。歌の様子は以下の動画をご覧ください。https://youtu.be/E5csbtKp1eQ

全グループの代表とカイロ・オペラハウスのオペラ歌手らによる「花は咲く」
「花は咲く」に参加したエジプト人オペラ歌手とピアニストのみなさん。

レダ・アルワキールさん
カイロ・オペラハウス
バス歌手 |
ヒシャム・イルギンディさん
カイロ・オペラハウス
テノール歌手 |
ジハーン・フェイエッドさん
カイロ・オペラハウス
ソプラノ歌手 |
ハイサム・イブラヒムさん
カイロ・コンセルバトワール
ピアニスト |
レダ・アルワキールさんとジハーン・フェイエッドさんはエジプトの有名なオペラ「アイーダ」の神官役とアイーダの恋敵アムネリス役を長年勤めるベテラン・オペラ歌手です。
震災コンサートがカイロで始まった2012年からボランティアで「花は咲く」を歌っているレダさんは,「日本の「花は咲く」のメロディーが好きで,被災者の方々を応援しています」といい歌詞もすべて日本語で歌いました。
それぞれのグループが,8年たった今でも被災地の方のことを思い,エジプトからの応援メッセージを歌で送り,追悼コンサートが終了しました。(コンサート中に上映した復興に関する映像及び配布資料については以下をご覧ください。
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なお,追悼コンサートの様子はNHKニュースで放映されました。 【NHKニュース】エジプト
東日本大震災の追悼コンサート
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190310/k10011842261000.html?fbclid=IwAR1qXPCKeMLSJN77x3X46gOG1fSoK40yxAQaDJVyGJZbN8dagSHxEo61bZE
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