エジプトの生活関連情報
令和5年4月6日
エジプトでの生活に役立つ情報を紹介するページです。
※2023年10月現在、カイロやギザでは道路拡張工事やメトロ拡張工事等のインフラ整備に伴い、通行止め区間が設けられる等道路交通情報が常に変更される可能性があるため、バスやタクシーで移動する際は注意が必要です。
(参考)運転手との会話で覚えておくと便利なアラビア語
ヘナ(ここ)、イミーン(右)、シマール(左)、アラトゥール(真っ直ぐ)
国際宅配便サービスを提供する主な運送会社
主な通信会社
(注)インフラ整備等の影響により、通信が不安定になる場合があります。
主な通信会社
交通事情
エジプト国内の交通事情として、電車・地下鉄、バス、タクシーの利用方法や注意事項等をご紹介します。※2023年10月現在、カイロやギザでは道路拡張工事やメトロ拡張工事等のインフラ整備に伴い、通行止め区間が設けられる等道路交通情報が常に変更される可能性があるため、バスやタクシーで移動する際は注意が必要です。
電車・地下鉄
電車・地下鉄は3種類あり、1つ目が国内各地を結ぶ長距離列車、2つ目が主要都市内を縦横に結ぶ路面電車、3つ目がカイロ市にある”メトロ(METRO)"と呼ばれる地下鉄で、運営は全て公営です。長距離列車
- 日本の感覚でいう通常の電車であり、料金、等級、発着時刻等が定められており、時刻表等の印刷物も発行されています。
- 日本人は概ね1等を利用しますが、2等は路線によってはお勧めできません。
- 乗車券の購入は、直接駅に出向いて購入するか、旅行代理店又はエジプト国鉄の公式サイト通じて購入する必要があります。
- 窓口の駅職員は主要駅の場合、英語を解しません。
路面電車
- カイロやアレキサンドリア等の大都市では路面電車が走っています。
- 但し、カイロでは路線が東北方面に限られており、発着時刻はなく、速度が遅く、時間が不定期な上に路線表が存在しないため、実際の利用には適しません。
地下鉄
- メトロ(METRO)と呼ばれる地下鉄は、カイロ都心を中心にし、南(ナイル川上流のヘルワン方面)と東北(エルマルグ方面)の間を1号線が、北(ナイル川下流のショブラ方面)と南西(ギザ方面)の間を2号線が走り、カイロ都心から東北(ヘリオポリス方面)の間を3号線が部分開業しています。
- 料金は距離に応じて5ポンド、7ポンド、10ポンド(2023年10月現在)と設定され、平常は約10分間隔、ピーク時は約3分間隔で運行しています。
- 乗車券は駅窓口で購入し、自動改札を通りホームへ行き、乗車します(通常、4~5両目あたりは女性専用車両)。
- 駅構内は比較的清潔で、浮浪者等も警察が排除しているため、治安は比較的良好ですが、スリや置き引き等には十分な注意が必要です。
- 窓口の駅職員は殆どの場合、英語を解さない。
バス
- バスには大きく分類すると3種類あり、1つ目が全国各地を長距離バス、2つ目が市内を走行するミニバス、3つ目が同じく市内を走行する大型バスです。
- ミニバスや大型バスの利用は避けることをお勧めします。
長距離バス
- 発着場所が市内数カ所に限られており、出発時刻は定められていますが、頻繁に変動するため、時刻表の類は発行されていません。
- 発着場所は乗車券の発券場所となり、その場で時刻を確認し乗車券を購入、乗車します。復路のバスの予約、出発時刻の確認はできず、各地で直接時刻を確認し、乗車券を購入します。
ミニバス
- 定められた2点間を結ぶ路線を走行し、その路線上であれば場所を問わず乗車・降車が可能です。但し、定員に限りがあるため、満員の場合は乗車を拒否される場合があります。
- 長距離バスと異なり、冷房設備等はなく、路線図等も発行されていません。
- スリ等には注意が必要です。
- 基本的に運転手は英語を解さないため、利用を避けることをお勧めします。
大型バス
- 行き先はアラビア語と数字で表示され、一定の路線を走行しますが、ミニバスよりもあらゆる面において利用は困難です(日本人留学生等も(特に女性)殆ど利用しません)。
- スリの多くがバスの中や乗降時に発生しており、女性は痴漢に注意が必要であり、利用を避けることが賢明です。
タクシー
市内の移動は自家用車、地下鉄が使用できない場合、タクシーを利用することが多い。個人経営のタクシー
- エジプトのタクシーはリムジンを除くほぼ全てが個人経営です。
- メータータクシーは存在しますが、現在は相場額を交渉して料金を支払うのが暗黙のルールとなっています。一旦料金交渉が終わっても、走行中や降車時に再度交渉されることがあり、ある程度現地に慣れ、相場も把握した後は行き先のみを告げて乗車し、降車時は交渉することなく、窓越しに相場額を運転手に支払う方法もあります。
- 大型タクシーやホテル周辺に待機しているタクシーは割高です(主要ホテル前で待機するタクシーは流しのタクシー料金の数倍を要求する場合があります)。
- 乗車前に小額紙幣(5ポンド、10ポンド、20ポンド)を用意しておくと便利です。
- ホテル前で待機しているタクシーの運転手は簡単な英語を解すが、流しのタクシーの運転手の多くはアラビア語しか解さないため、利用する場合は目的の名前、住所のアラビア語表記を運転手に見せるとともに、乗車中は現在地を随時確認することをお勧めします。
- 行き先や時間帯によっては乗車を拒否される場合もあり、渋滞に巻き込まれると追加料金を要求される場合があります。
- 土地勘のない観光客等が安易に利用するには適さない。
(参考)運転手との会話で覚えておくと便利なアラビア語
ヘナ(ここ)、イミーン(右)、シマール(左)、アラトゥール(真っ直ぐ)
ウーバー(Uber)カイロ、アレキサンドリア
- 個人経営のタクシーと異なり、料金交渉が不要で、支払いもアプリ内で事前に登録したクレジットカード及び現金の2種類から選択可能です。
- 近距離の場合、タクシー料金よりやや高額となる場合がありますが、遠距離の場合は割安となる場合があります。
- 運転手は英語を解すという条件で採用されているようですが、英語を解さない運転手が多いのが実情であり、運転手によってはGPSの見方を知らないことがあるため、乗車中は現在地を随時確認する等の注意が必要です。
- 最近はカリーム(Careem)等、他社も同様のサービスを提供しています。
- カイロ空港から配車する場合は、出口の前までタクシーが来てくれない可能性がございます。
- 女性1人での乗車は、なるべく日中のみに利用することをおすすめ致します。
- 夜間の利用について、郊外の人気の少ないエリアでは昼夜を問わず避けることをおすすめ致します。
ロンドン・キャブ・エジプト
主にカイロ市内、ハルダガ、シャルム・エル・シェイク等を走行する予約制タクシーで、HP(https://londoncabegypt.com/#/home)から予約や料金の積算が可能ですが比較的割高です。ブルー・キャブ
カイロ市内を走行する企業経営の予約制タクシーで、電子メール又は電話での予約が可能です(HP:http://thebluecab.com/#)。運転手から料金の他にチップを要求される可能性があります。リムジン
- リムジンは会社毎に料金を設定しており、ホテルのリムジンカウンター等では多くの場合、一覧表が掲示されています。
- 料金は一般のタクシーの数倍から十倍程度で、車体の色は白、黒、濃紺、赤色等があり、多くは単色で、ドア前部に会社のロゴマークシールが貼られています。
通信事情
国際郵便
- 一般に、エジプトから日本へ郵便物等を送付するよりも、日本からエジプトへ送付する場合の方が時間がかかることが多く、手紙(葉書や封書)をエジプトから日本へ送付した場合、早ければ概ね1週間後には到着しますが、日本からエジプトへ送付した場合、概ね10日~4週間がかかります。船便ではエジプトから日本へ送付した場合は概ね3~4か月、日本からエジプトへ送付した場合は概ね3~6か月の時間がかかります。
- 小包は別扱いで直接配達されず、一旦郵便局に留め置かれ、その後小包到着通知書が届き、受領のため局まで出向き、検閲を受ける必要があります(その際、手数料を徴収されます)。エジプトから日本宛に小包を発送することも可能ですが、検閲が厳しく、手続きが煩雑です。
- 費用はかかりますが、安全性や時間を優先したい場合、日本からはEMS(国際スピード郵便(https://www.ems.post/en/global-network/ems-operators/ems-egypt))、DHLやUPS等が提供する国際宅配便の利用、エジプトからは書留、速達、EMSやDHL等が提供する国際宅配便の利用が賢明です。所要日数はEMSで概ね1週間~1か月、国際宅配便で概ね1週間です。
国際宅配便サービスを提供する主な運送会社
UPS | https://www.ups.com/eg/en/Home.page |
DHL | https://www.dhl.com/eg-en/home.html |
OCS | https://ocs-egypt.com/web/ |
Fedex | https://www.fedex.com/en-eg/home.html |
電話
- エジプトでは(1)市内通話のみ可能、(2)市内、市外、携帯への通話が可能、(3)市内、市外、携帯、海外への通話が可能な3種類の電話機があり、(1)や(2)のように市内・市外通話のみ可能な電話機が設置されている住居もあります。
- 国際電話料金は毎月、国内電話料金は通常の場合3か月毎に請求書が届きます。支払期限内に支払わない場合、延滞料金に加え、警告なしに電話回線を切られる場合がありますので注意が必要です。住居を決める際は、家主と支払方法(家主が支払いを代行してくれるのか否か等)、名義人や支払月等を確認することが肝要です。
- 携帯電話を購入する場合、スマートフォンは約8000~80000ポンド、いわゆるガラケーは約600ポンドから購入が可能で、中古市場もあります。SIMカード料金は通信会社によって異なりますが、約350ポンドから購入が可能です。通話料金や支払方法は通信会社や契約方式等によって異なりますのでSIMカード購入時に確認することが肝要です。
主な通信会社
(注)インフラ整備等の影響により、通信が不安定になる場合があります。
インターネット
- 通信会社と契約の上、インターネットを利用することが可能です。料金はデータ通信量や通信速度により異なりますので、契約時に確認することが肝要です。
- 電話料金と同様、住居を決める際は、家主と支払方法(家主が支払いを代行してくれるのか否か等)、名義人や支払月等を確認することが肝要です。
主な通信会社
現金・クレジットカード等
現地通貨(エジプト・ポンド)への両替
- 空港内の銀行、市中銀行、両替所、5つ星ホテル内の銀行で外貨から現地通貨(エジプト・ポンド)への両替が可能です。米ドルやユーロからの両替はいずれの場所でも可能ですが、日本円からの両替は取り扱っていない場所もありますのでご注意ください。
- レートはいずれの場所でもほぼ変わりませんが、クルーズ船内で両替する場合は銀行等のレートより悪いことがあります。
現地通貨、外貨、クレジットカード
- エジプト人が多く利用する店舗やレストラン、観光地の入場料や公共交通機関等の運賃等の支払いはエジプト・ポンドに限られます。また、ホテルや店舗等によってはクレジットカードが利用できない場合もあります。
- 1cm以上破れた紙幣は基本的に使用できないため、銀行等での交換が必要です。また、過去にニセ200ポンド札が出回ったことがあるため、200ポンド札の使用を嫌がられる場合もあります。
- 観光地周辺の店舗、ハンハリーリバザール、ホテルやクルーズ船の売店、観光客がよく立ち寄る土産店等では米ドルやユーロはもちろんのこと、日本円による支払いが可能な場合があります。
- 家賃や学費等の支払通貨に米ドル等の外貨が用いられる場合があります。
- クレジットカードブランドとしてはVISAやMastercardが一般的で、AMEXは限定的であり、JCBはほぼ利用できません。
- ATMからクレジットカードのキャッシングサービスを利用することも可能ですが、利用するATMによっては現金を引き出せない場合もあります。
- クレジットカードの盗難や紛失に備え、カード両面のコピーを持っておくことをお勧めします。
海外送金
- 日本からエジプトへの海外送金に概ね問題はありませんが、エジプトから日本への海外送金は以前は比較的容易でしたが、現在は規制が厳しい模様です。但し、エジプト国内外の情勢変化に伴い、海外送金の規制等についても変更が生じ得ますのでご注意ください。
- 緊急にエジプト国外から海外送金を受ける一例として、Western Union(ウェスタンユニオン)の国際送金サービスがあり、エジプト国内に銀行口座を所有していない場合でも利用が可能です(送金後、約1時間で受取りが可能)。ウェスタンユニオンを利用する際は、送金時にエジプトでの受取り通貨に米ドル以外を選択した場合、受取り窓口が限られているため注意が必要です。また、窓口で現金を受取る際に送金者との身分関係を証明する書類やパスポートの他に入国スタンプや滞在許可(ビザ、レジデンスカード)を確認されます。